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新発売のSIGMA 50mm F1.4 DG HSMが届きました。

シグマが渾身を込めて創り上げたアートラインの最高傑作。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM以上の素晴らしさだとの前評判に加えて、4倍の値段がするカール・ツァイスOtus 55mm F1.4とほぼ同等の能力があるとのことで期待しておりました。

発売日に入手して、早速使ってみました。
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SIGMA 50mm F1.4 DG HSMとEOS 5D Mark III

815gもあるので、相当な重量感。
今現在の常用レンズEF50mm F1.2L USMが590gもあるにもかかわらず、SIGMA 50mm F1.4 DG HSMに比べるとおもちゃのような質感に感じます。

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EF50mm F1.2L USMとEOS 5D Mark III

50mm単焦点は仕事でしか使わないので少々重くても大丈夫ですが、外に持ち出して使うのはちょっと抵抗がある重量だと思います。

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SIGMA 50mm F1.4 DG HSM(左)とSIGMA 35mm F1.4 DG HSM(右)

並べてみるとその大きさが分かりますね。
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SIGMA 35mm F1.4 DG HSMとEOS 5D Mark III

それぞれのレンズのレンズ構成を比較してみたいと思います。
50lens_structure
SIGMA 50mm F1.4 DG HSMが8群13枚でフィルターサイズ77mm

35lens_structure
SIGMA 35mm F1.4 DG HSMが11群13枚でフィルターサイズ67mm

ef50lens-construction
こちらはキャノンのEF50mm F1.2L USMですが、6群8枚の72mm。

2007の1月に発売されたEF50mm F1.2L USMとSIGMAの50mmと35mmは根本的に設計思想が全然違い、当然ながら能力もかなり違います。

■純正Lレンズとサードパーティレンズ

キャノンさんは、蓄積している技術を製品化するのが遅すぎるような気がします。

商品ライフサイクルを決めて、販売した商品が一定の利益に達するまで次の商品をださないんですね。
キャノンにはSIGMA 50mm F1.4 DG HSMと同じ質のレンズを商品化できる能力も技術があるにもかかわらず、商品化しない。
また、高い値段設定のために利益が一定に達するまでに時間がかかっているようです。

自社の利益の都合で技術を小出しにして商品化しているキャノンさん、足元をすくわれそうになってきたように感じます。
大御所としてサードパーティなど眼中に入れず、独自の商品ライフサイクルに固執している一方、シグマさんが素晴らしい技術をドンドン商品化してきました。

特にアートラインのレンズには感嘆を禁じえません。
最高の技術をレンズに惜しげもなく投入しています。
それに価格も純正に比べるとはるかに安価に設定しています。
純正より安くすることで、一挙に市場で売り切るマーケティング戦略なのでしょう。

タムロンさんなどもいいレンズを出してますよね。

純正レンズは信者がいることで一定の利益を達成してきましたが、これからは厳しい局面を迎えそうです。

厳しくなると予想される理由は、上記に挙げたライフサイクルと価格に加えて、画像修整ソフトの存在もあります。

以前はPCソフトでレンズ補正ができず、ボディのレンズ補正でしか画像の修正ができない時代でした。

なので樽型歪曲や周辺光量減光が修正できませんでしたが、最近はLightroomなどのソフトを使えば、ほぼどんなレンズでも歪曲収差や色味など、クリックひとつで修正してくれます。
オートフォーカスの微妙なズレにしても、シグマはUSB DOCKでユーザー自身でカスタマイズできます。そのうえレンズ自体を定期的にアップデートしてくれます。

こんな状況になっている以上、レンズは純正である必要など防埃防滴などのごく限られる条件でしかなく、純正にこだわることはないと思います。


キャノンさんは昨年の8月にAPS-C専用望遠レンズを発売して以来、純正レンズを出していません。

このままでは、純正レンズの市場がどんどんサードパーティに流れていくと思われます。

私自身はシグマさんがとても気に入ったので、アートラインのレンズについてはほぼ揃えていきたいな、と思います。

以下、「続き」にてSIGMA 50mm F1.4 DG HSMとEF50mm F1.2L USMの作例をアップします。
興味がある方はご覧下さい。
使用したボディはEOS 5D Mark III。

ISOはすべて100。
撮って出しです。

■F1.4
s14_6Q5A3809
F1.4 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c14_6Q5A3815
F1.4 EF50mm F1.2L USM

■F2.0
s20_6Q5A3810
F2.0 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c20_6Q5A3816
F2.0 EF50mm F1.2L USM

■F2.8
s28_6Q5A3811
F2.8 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c28_6Q5A3817
F2.8 EF50mm F1.2L USM

■F4.0
s40_6Q5A3812
F4.0 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c40_6Q5A3818
F4.0 EF50mm F1.2L USM

■F5.6
s56_6Q5A3813
F5.6 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c56_6Q5A3819
F5.6 EF50mm F1.2L USM

■F8.0
s80_6Q5A3814
F8.0 SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
c80_6Q5A3820
F8.0 EF50mm F1.2L USM

点光源のボケ方、距離によるボケ方を試してみました。

AF速度は差が無いと思います。
合焦具合についてはSIGMA 50mm F1.4 DG HSMの圧勝。
ジャスピンです。

解像度はこの作例では分かりにくいかもしれませんが、SIGMA 50mm F1.4 DG HSMのほうが全絞りで良好のようです。

キャノンのEOS 5D Mark IIIでびっくりする解像度なので、ニコンのD800Eとかソニーのα7Rとかならどんだけ感動する画になるんだろうと思います。